cherry、ボランティアに行く








 8月4日、「障害を持つ子供のための夏休み教室」のボランティアに行ってきました。
 私は障害学という授業をとっているんですが、それをとった理由というのが、「実際に体験する」というふうに書いてあったからなんですね。
 元々、いろいろな映画やドラマを見たり(「未成年」とか「I LOVE YOU」とか「君の手がささやいている」とか)、あと、乙武さんの影響とかあって、障害ってのに興味を持っていたので、この授業をとったんです。
 それで、その授業の中で、このボランティアの申し込みがあったので、申し込んでみました。
 この夏休み教室は、大学内の障害者教育センターというところで障害を持っている小学生が30人くらい参加して、いろいろと遊んだりするもので、1人の小学生に1人か2人のボランティアの人がついて遊ぶというものでした。
 っていっても、たいてい私たちみたいな初心者は2人でついて、1人でつくのはベテランの人(?)っていうか、先生だとか、教育学部の上のほうの人たち、のはずだったんですが、私のペアの人が当日休んでしまったので、私1人でつくことになり、はじめはすごく不安でした。
 私がついたのは、ユウくんという小学校低学年くらいの男の子でした。
 はじめはみんなでお遊戯をしたりするんですが、ユウくんはみんなと一緒にやろうとしてくれなかったので、はじめから超ピンチか!?と思ったんですが、次のウォークラリーで、「ユウくん散歩行こうか」と言ったら、すごく喜んでくれました。散歩好きだったらしく、とりあえず、ほっ。
 ウォークラリーは、大学内にいくつかのチェックポイントがあって(それぞれの場所にアンパンマンのキャラが書かれた紙が貼ってあって、それが目印になっている)、そこでシールを貼りながら回っていくというものだったんですが、ひとつ思ったことは、小学生には範囲が広すぎる!!だって、大学の隅々まであったんですよ。しかも、チェックポイントのうちのひとつは紙を人が持って歩いていたらしく、地図どおりに行っても全然見つからなくてかなりのタイムロス。あれは大人でも疲れるって・・・。
 でも、チェックポイントを見つけると大はしゃぎで飛んでいくユウくんは可愛かった。
 バイキンマンが好きらしく、シールもバイキンマンばかり貼っていたし、バイキンマンのチェックポイントを見つけたときが一番うれしそうでした。
 しかし、ユウくんは一筋縄ではいかなかった。
 歩道と車道の間に柵(!?)がありますよね。歩道からあそこをまたいで車道側へ行きたいというので、車も通ってないしいいかと思って1回抱っこしてまたがせたんですよ。それがいけなかった・・・。
 ユウくんは1度それをやったとき味をしめたらしく、もう1回やろうって言うんですよ。で、今度は車道側から歩道側へ・・・。するとまたやりたいというので、それを延々15分くらいやってたんではないだろうか。
 途中で「もう行こうよ」って言ったんですよ。で、少し進むじゃないですか。そうするとユウくん、持っていたシール台紙をわざと車道側に投げるんですよ。ユウくん、君は大物になるよ・・・。
 で、柵の下から手伸ばして拾えって言ってもやだって言うしってなわけで、15分も続いちゃったんですねー。15分どころじゃなかったかも・・・。
 やっとそこから離れることには成功したんですが、困ったことにユウくんは、今度はシール台紙を投げることに味をしめてしまいまして、とうとう台紙を川に投げてしまった・・・。で、とろうとしてちょっと目を離したすきに、かぶっていた帽子まで川に投げちゃう始末(^^;。私の帽子を代わりに貸そうとしたら、それも投げられそうになったので慌てて取り戻したんですが。
 なんとかがんばってシール台紙は取れたんですが、帽子は鯉に持っていかれちゃって川の中にずぼずぼ・・・。二人で「鯉さん帽子とってー」って叫んでたんですけど、結局帽子取れず。ユウくんのお母さんすみません。
 ユウくんは、「行こう」とか「お茶」とか、自分の意志をはっきり言ってくれるのですごく接しやすかったんですが、私が「行こう」って言っても「やだ」って言うときもあってかなり大物。そんなこんなでお昼ご飯の時間を大幅に過ぎてやっとセンターにたどり着きました。
 お昼は、冷やし中華とウインナーとおにぎりがあったんですが(お母さん方が作ってくださった)、「好き嫌いが多いのでおにぎりしか食べないかも」とおっしゃっていたお母さんの言葉どおり、おにぎりしか食べませんでした。それがすごいことに、なんと5個!私でも3個が限界なのに・・・。しかもまだいくらでも食べられますって感じで、また持っていこうとしたんですが、ちょうど当番でそこにいたお母さんに「もうだめ!」って言われてあきらめてました・・・。いったい、とめなかったらあといくつ食べたんだろう。「俺の胃袋は宇宙だ」って感じですかね。
 お昼からはプールに入れることになっていたんですよ。それで、昼前はプール入りたいって言ってたんですけど、ご飯を食べてから入りたくなくなったらしく、センター内のプレイルームで遊びました。私も、水着着なくてよくなったからちょっとよかった。
 いろいろして遊んだんですが、まず気に入ったのがミッキーマウスの時計。電源を入れると、ミッキーとミニーが現れていろいろな音楽が流れるんですが、それにすごく興味を持ってずっと見てました。私が音楽に合わせて体を揺らしていたら、ユウくんも揺らし始めて、ホントに可愛かった。
 次に興味を持ったのがホワイトボード。ユウくんに、家とライオンの描き方を伝授していただきました。描き方を間違うと「違う!!」と言われた。ユウ先生、きびしいっす。
 それからもうひとつは、「アンパンマンのあいうえお」っていう本ですね。それを一生懸命読んでました。そしてそこでもやはりバイキンマンが好きなユウくんは、バイキンマンのページばかり読んでました。そのころちょうどおやつの時間だったんですが、「おやつ食べよう」って言っても「いらない」と言って本に見入るほどのバイキンマンマニア(!?)。読み終わってから「おやつ食べよう」って言ったら、喜んでおやつ取りに行ったんですけどね。
 おやつの時間の中で、ユウくんの可愛かったところ(なんか私親バカみたい・・・)。おやつ食べる前の「いただきます」だとか、ゼリーのふたが取れなくて取ってあげたときの「ありがと」だとか、そういうのをきちんと言ってくれるのがすごくうれしかったんですよ。それが言い方がまた可愛くてね。それと、ゼリーのごみを片付けようと思って、「ユウくんちょっとこれ捨ててくるね」って言って私が離れたら、一緒のテーブルに座ってたボランティアのお姉さんの空になったコップを持ってきて片付けてくれました(片付けてよかったのかどうかは別として)。
 あと、ユウくんは片づけ好き。ユウくんのお母さんが当番の日だったのでなかなか取次ぎの時間になってもユウくんをお母さんに返せなくて、遊んでたんですよ。ほかの取次ぎがすんだ人たちが片づけをはじめたら、ユウくんも一緒に片づけてくれました。
 ボールプールから出てたボールを全部片づけてくれたり、置いてあったモップで掃除してくれたり。でもユウくん、あのモップで畳を掃除してはいけないよ。
 そんなわけで、なんだかんだで一日はあっという間に過ぎ、最後に握手してユウくんとお別れしました。
 最初に抱いていた不安は全然必要のないものだったようで、とても楽しかったです。私のほうが遊んでもらっちゃった感じ。
 今回ボランティアに参加して思ったことは、今まで私は「障害」というのに偏見(!?)を持ってたってことです。
 元々障害学をとったのも、頭のどこかで「障害」ってのは自分とは別のものっていうか、関係のないものっていう風に壁を作って考えてた部分があったからだと思うんですよ。
 今回ボランティアに参加したことで、ちょっと見方が変わったっていうか、まだ全部が取り除かれたわけではないけど、ちょっとだけ壁がなくなった気がしました。
 乙武さんが前にテレビで、「自分の本が売れなくなるくらい障害ってものが世間であたりまえのものになったらいい」とおっしゃっていました。はやくそういう日がくるといいと思います。
 以上、ボランティアレポートでした。





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